国教会による弾圧の嵐が吹き荒れた17世紀初めのイングランド。プロテスタントの一教派「バプテスト」はそこに誕生の予兆を孕ませつつ、間もなくして オランダでその産声をあげることになります。こうして生まれたバプテスト派はその舞台を大陸ヨーロッパからイギリス、アメリカへと、そして東や東南のアジアへと広げ、後の地理的・歴史的展開を遂げてきたのでした。その歩みから、私たちは信仰の何を学ぶでしょうか。教会の何を、社会との関わりの何を学び取るでしょうか。
このフォーラムでは、バプテスト史の研究者がそれぞれの専門分野から 論考を寄せてくださいます。寄稿は、国内にとどまらず、海外からもなされる予定です。また、牧会と教会形成の現場から、エッセイや小論が寄せられることも期待されます。
そうした各種の資・史料を踏まえて、バプテストの信仰と教会が今 どのような情況にあり、この先 どのようにあることを目指すのか、そのことについて御一緒に考え合えたら幸いです。
(2018年4月)
「15年戦争期のバプテスト教会の苦悩と葛藤から平和を問う」 (2023年8月)
「15 年戦争期のバプテスト教会の戦争協力と葛藤 ―宗教団体法への対応―」