「夜のプラハ城を想起しつつ」

 昨年秋のチェコ訪問予定の記事から、更新が遅れてしまいました。ご心配をおかけし、申し訳ありません。

 チェコから帰国して早々にご報告を、と考えていました。また、その折には、私の作品とあわせ、チェコ在住の作家仲間たちもご紹介したいと思っていました。ところが、そのことを彼らに話したところ、皆の夢が思いがけず膨らみ、大いに盛り上がりました。大きな展開へと繋がりそうな気配です。

 というわけで、この話が現在進行中のため、仲間たちのご紹介は少し回をずらし、別の機会にさせていただければと思います。今回は、私のチェコ回想作品をご覧ください。

 


 成田に着いた途端、私は「なんと神の愛に包まれ過ごした1週間であったか」と思い知らされ、すぐにでもチェコへ引き返せたらと思いました。このことの内に、イエスのあのコトバを想い起こさせられる心持ちがしています。洗足物語の「後、に之を知る」という、まさにあのコトバです。ある時には感じていなかったこと、そのことを離れて初めて知るという、あのコトバです。

 この2点は、今も印象深く残っている夜のプラハ城を想起しつつ作品にしたものです。「神の愛を示す十字架上のイエスと、イエスを通して私の上にふりそそがれる神の愛」。そして、「みコトバをどう読み、実行するか?と問いかける十字架上のイエス」。それらを描き出そうとしました。                                                     (Don.)

©DONKUU, 2018